第１０代会長挨拶

令和３（2021）年５月２３日

　この度、歴史あるSJWS第10代会長(代表理事)として選出していただいた跡見順子です。現在、東京農工大学工学府で材料健康科学の寄付講座の客員教授をしております。大倉多美子元会長にSJWSに誘っていただき、理事を経験させていただくなかで、サイエンスと生き方、両方、同じ感性をもつ方々ともっともっと広く話し合えるSJWSにしたいという思いで立候補しました。コロナでもたらされたオンライン・Zoomでの総会となりましたが、地域によらず、外国からでもより多くの方々が参加できるようになったメリットを活かして、社会にもっともっと期待されるSJWSへと発展させたいとおもっています。
　会長に立候補することで多くの理事及び会員とお話ししました。ご支援いただいた皆さまには大変感謝しております。
　時代が、女性科学者の要望書や提言、そして変革を求めています。自分のこどもだけではなく「世界のこどもたち」の未来を大事にする女性の感性と協調性が今、求められています。SJWSのリードがきわめて重要です。
　困難にもめげず研究を、お仕事を続けられてこられた会員の皆様が、このSJWSに集い、自分からSJWSへの期待を実現してゆこうとすることで、他の会員と今回のように研究や生き方､社会のあり方なども含めてやりとりしてゆけば、私たち理系の女性達はきっと大きく伸びて力を発揮できるようになると確信いたしました。
　女性科学者たちは、助け合えるからです。現在、会員はおよそ250名ほどです。会員が自己紹介とSJWSでやりたいこと、やってほしいこと、あるいは共同研究の仲間作りなどができるように、Zoomでの連続懇談会をしたいと思っております。2021年は「例会」の年ですので、秋の例会に、奨励賞･功労賞受賞会をも一緒に行わせていただき、多くの方々にオンサイト･オンライン双方で参加して、SJWSを飛躍させてゆくための企画などを考えたいとおもっています。理事のみならず会員の皆さまを横(会員全員)と縦(若い方と年を重ねた方）につないでゆくことができればと思います。近藤科江前会長が進めてきた本会の基盤を引継ぎ、さらに発展させたいとおもいます。
　皆さまのご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

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